文部科学省 平成24年度「大学の世界展開力強化事業 〜ASEAN諸国等との大学間交流形成支援〜」採択事業

文部科学省 大学の世界展開力強化事業

日本・インドネシアの農山漁村で展開する
6大学協働サービスラーニング・プログラム

プログラムの成果


修士課程の SUIJIジョイント・プログラム・マスターのプログラム参加学生は、日本3大学で受入れた学生総数は45名、日本3大学から派遣した学生総は21名を数えた。インドネシア側では、プログラムへの参加を希望する学生は非常に多く、学業成績等に基づく選抜を勝ち抜いた学生が参加している状況である。ただし、希望学生が多くても、プログラム参加予定学生が希望する研究内容と受入れ側の指導教員との研究内容を照合する過程で、マッチングが成立しないケースをたびたび生じている。日本から派遣する学生については、事業期間を通じて希望者少ない傾向にあった。要因としては、大学院進学学生数が少ないなかで、そもそも海外に留学することを考慮していない学生が多いことや、修士課程の一時期を海外で費やすことが就職活動に支障をきたすと考えている学生も多いことがあげられる。一方では海外に留学を考える学生もいるが、経済的状況をはじめ、語学水準を含め異文化の中で就学活動を続けられるかなどの不安や、留学手続きのなどの煩雑さを懸念して留学を躊躇している学生も少なからずいる。このような学生については、大学の支援が受けられるSUIJI共同教育プログラムが受入れ間口として機能している。

大学ごとに受入れ・派遣実績数に偏りが見られることの要因としては、プログラム参加学生が希望する研究テーマが特定の研究内容に集中してきたこと、さらにプログラム学生の指導教員が相手国受入れ指導教員と共同研究を行っておりその在籍学生がプログラムに参加する傾向があることなどがあげられる。

平成24年から平成28年度のSUIJI-JP-Ms交流学生数

受入平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度合計
受入大学計画人数9912121456
実績実績人数5612121045
愛媛大学5445624
香川大学0254314
高知大学003317
派遣大学ガジャマダ大学2244416
ボゴール農業大学1244415
ハサヌディン大学2244214
派遣平成24年度平成25年度平成26年度平成27年度平成28年度合計
派遣大学計画人数667101443
実績実績人数2853321
愛媛大学2511312
香川大学013206
高知大学021003
受入大学ガジャマダ大学111126
ボゴール農業大学1642114
ハサヌディン大学010001

プログラム内容

共同教育プログラムの内容は、共通基準に即した内容としながら、各大学の専門分野の特色を反映して構成している。日本側3大学の修士課程の共同教育プログラムと、愛媛大学連合農学研究科の共同教育プログラムは以下の通りである。

修士課程プログラムにおいて、日本3大学で共同開講する必修科目については、各大学の多様な研究分野と特性を活かし、学生の俯瞰力を養うとともに実施担当教員で協議をしながら、評価を行っている。修士課程、博士課程ともに、6大学ごとにガイドラインを策定し、プログラムのシラバスを共有し、共通基準に即した内容としながら、各大学の専門分野の特色を活かしたプログラムを構築している。ガイドラインには、認定単位あたりの授業時間数、開講法形式、講義内容について定め、単位の相互認定の方法についても明記し、各大学の成績管理を実施する会議で単位の認定を行うしくみを確立し、運用を開始している。

日本プログラム学生は、終了後、インドネシアでの経験を生かし、就職後もインドネシアと関わる業種、もしくはインドネシアに事業所をもつ企業への就職をめざす傾向が強い。これまでに、修了したプログラム学生のうち、5名以上が、インドネシアに事業所を有する、水質浄化関連企業、真珠養殖企業、農業機械企業、不動産業などに就職して活躍している。

博士課程においては、平成26年度にSUIJIジョイント・ディグリー・プログラム・マスター(SUIJI-JDP-Ms)の覚書を締結し、平成27年度から開始した。平成28年9月には、SUIJI-JDP-Ms覚書の更新に合わせて、プログラム名称をSUIJIジョイント・プログラム・マスター(SUIJI-JP-Ms)に名称を改めた。平成28年度現在、3名のインドネシア学生がプログラム学生として愛媛大学連合農学研究科で研究教育指導を受けている。現在のところ、日本からプログラムに参加を希望する学生はいない。

今後のSUIJIジョイント・プログラムについては、日・イの研究者間の共同研究の促進をめざし、SUIJIコンソーシアムとして、共同研究のテーマについて共有するしくみ立ち上げることについて協議を開始した。SUIJIジョイント・プログラムに参加する学生は、共同研究を行っている両国の教員どうしの指導を受けられるように制度を整備していくことも検討している。今後は、ジョイント・ディグリーもしくはダブル・ディグリーとしてプログラムを発展させていくこと、SUIJIジョイント・プログラムに参加した学生を正規留学生として受け入れるしくみについても意見交換を続けていく。


ページの一番上へ戻る